
2018年のM&A件数は3,850件、金額は29兆8,802億円と、件数・金額ともに過去最高を更新しました。これは、これまで最多であった2017年のM&Aの件数から800件(26.2%)上回る結果となり、2012年以来、7年連続の増加となっています。
近年、中小企業の事業承継におけるM&Aは活発に行われており、経営者の高齢化や人口減少に伴う後継者問題や人手不足を解決する有効な手段として注目を集めています。一方で、M&Aは中小企業が新事業展開や事業規模の拡大を図り、より成長するための選択肢でもあります。「売るか、買うか」という概念を超え、経営戦略の一つとしてM&Aを活用するという考え方が主流になってきているのです。
【売り手企業のメリットとは】
1.後継者問題の解決とリタイアメントが同時に実現できる。
2.会社借入金も引き継がれ、自宅等の担保・個人保証が解除できる。
3.長年一緒に働いてきた従業員の雇用を守れる。
4.会社が存続するので取引先等にも迷惑がかからない。
5.有能な後継者(社)への譲渡により自社のさらなる成長・発展も期待できる。
【買い手企業のメリットとは】
1.拠点、人材、設備ごと買収するため、早急に新規事業を進めることができる
2.優秀な人材を自社のグループに取り込むことができる
3.製造技術や特許権を取得することができる
4.自社では取引のできなかった先との取引ができる
5.規模拡大による経済効果が発生する。(仕入単価、流通コスト、採用コスト、本社費用など)